1、基礎知識

1−2、マクロの作成


自動記録による作成

マクロを習得する上でまず第1歩となるのがこの自動記録でしょう。
これは、自分で実行した操作をそのまま記録してくれる機能で、誰にでもお手軽にマクロを作成することができます。
同じ作業を何度も繰り返し行う場合、一度この自動記録でマクロを作成してしまえば、以降はマクロを実行するのみ作業効率が飛躍的に向上します。
実際の記録方法などは
後述の自動記録によるマクロの作成を参照してください。

しかし、自動記録ゆえの短所もあります。そのひとつとして、実際に行った操作を全て忠実に記録するので、操作ミスをした場合もそのまま記録されてしまいます。そして、もっと大きい問題としては、応用がきかないという点があげられます。例えば処理を行うデータの数が変わった場合や、ユーザーが選択する条件によって処理が変わる場合などは、それに対応しきれません。この問題は、下記の「VBA記述」でマクロを作成すれば解決できます。

VBA記述による作成

こちらは、VBA言語を覚えなければならないため、若干高度になります。しかし、その応用範囲は飛躍的に広がり、上記の自動記録によるマクロの短所もしっかりカバーすることができます。
マクロを実行する人のアクション(マウスクリックや、文字の入力)や選択により、より細かい制御ができるようになります。
詳しくは後述のVBAによるマクロの作成で説明することにします。
このホームページがこのVBAの理解に少しでも役立てば本望です。

VBA作成時の自動記録の上手な利用法

マクロを作成するには最終的にはVBAで作成したいものですが、VBA言語を全てマスターするのも容易ではありません。「ここをこうなるようにしたいんだけど、どう命令すればいいのか分からない」なんていうことも多々あることでしょう。そこでマクロの自動記録を利用し、実行させたい処理を実際に操作して記録します。そして記録されたマクロをVBA編集画面で、確認すればその操作に対するVBAはどう書けばいいのかわかります。こうして自動記録機能をVBAの教科書代わりに使うこともできます。