4、VBAによるマクロの作成(基礎編)
4−10、罫線
罫線
セルに罫線を引き、表を作成します。
例11)
※「Example1」〜「Example10」の続きです。
罫線を引き、表を作成します。
Sub Example11()
Range("A1:E3").Select
With Selection
.Borders(xlRight).Weight = xlThin
.Borders(xlBottom).Weight = xlThin
.BorderAround Weight:=xlMedium
End With
Range("A1:E1").Select
Selection.Borders(xlBottom).LineStyle = xlDouble
Range("E1:E3").Select
Selection.Borders(xlLeft).LineStyle = xlDouble
End Sub記述後、「マクロの実行」から「Example11」を実行してください。
【このコードの解説】
- 罫線をひくには「Borders()」を使用します。罫線を引きたい範囲を指定し、「Borders()」の()の中に、どの部分に引くのかを記述します。次の記述はセルA1の右側の罫線を指定する場合です。
Range("A1").Borders(xlRight).
- 罫線を引く場所が指定できたら、線種、太さ、色を指定します。
線種は「LineStyle」、太さは「Weight」、色は「ColorIndex」で指定します。次の記述はセルA1の右側に細線の罫線を引く場合です。
Range("A1").Borders(xlRight).Weight=xlThin
また、線種、太さ、色など、複数設定する場合は前ページの「With 〜 End With」を利用します。例えば、セルA1の下側に赤色、極細の一点鎖線の罫線を引く場合は以下のように記述します。
Range("A1").Select
With Selection.Borders(xlBottom)
.ColorIndex = 3
.Weight = xlHairline
.LineStyle = xlDashDot
End With
- 線種、太さの詳しい記述に関しては下記に示してあります。
- 選択範囲の外枠に罫線を引く場合に便利な記述があります。
次の例は選択範囲の外枠に中太線の罫線を引く場合です。
Selection.BorderAround Weight:=xlMedium
「BorderAround」の場合、線種「LineStyle」、太さ「Weight」、色「ColorIndex」の指定には「=」ではなく「:=」を使うことに注意して下さい。
罫線の場所、線種、太さの詳細
場所、線種、太さの一覧を示します。
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xlTop | セルの上側 |
xlBottom | セルの下側 | |
xlLeft | セルの左側 | |
xlRight | セルの右側 | |
xlDiagonalUp | 斜線(右上がり) | |
xlDiagonalDown | 斜線(右下がり) | |
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xlContinuous | 直線 |
xlDouble | 二重線 | |
xlDot | 点線 | |
xlDash | 鎖線 | |
xlDashDot | 一点鎖線 | |
xlDashDotDot | 二点鎖線 | |
xlSlantDashDot | 斜め模様の一点鎖線 | |
xlLineStyleNone | 線なし | |
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xlHairline | 極細線 |
xlThin | 細線 | |
xlMedium | 中太線 | |
xlThick | 太線 |
+α講座
この他にも、選択範囲の端を指定する際に使う記述があります。
項目 記述 効果 場所 xlEdgeTop 選択範囲の上端 xlEdgeBottom 選択範囲の下端 xlEdgeLeft 選択範囲の左端 xlEdgeRight 選択範囲の右端